Works
Case Study

HTML Share — HTMLを、ドラッグするだけで共有

現職の社内向けに作った、HTMLファイルをドラッグするだけで共有URLを発行できるツール。Claudeで作った資料・レポート・デモを、ZIPや添付なしで、URLひとつで渡せます。現場の「共有の手間」を起点に、企画とUI設計を行い、実装はAIに任せて、社内デザインシステムに沿って整えました。

Role企画・UI設計・実装(AI活用・社内ツール)
Year2026
CategoryProduct / 実務
PlatformWeb(社内向け)
StackNext.js・TypeScript・Tailwind CSS・Vercel Blob
Approach社内デザインシステム準拠 × AI活用
HTML Share のアップロード画面:中央にドラッグ&ドロップ領域、上部に「ドロップ → URL発行 → 共有」の3ステップ、下部に活用例(Claude資料の共有・デザイン確認依頼・社内ドキュメント)
アップロード画面(ドロップ → URL発行 → 共有)
HTML Share にHTMLファイルを読み込んだ状態。左に選択中ファイル(html-share-intro.html)と「共有URLを発行」ボタン、右にそのHTMLのローカルプレビュー(このツール自身の紹介資料)を表示
ファイルを読み込んだ画面(左で発行、右にローカルプレビュー)
HTML Share の使い方ガイド:3ステップの説明と、HTML / Word・PPT / PDF を比べた「なぜHTMLで資料を作るのか」の比較表
使い方ガイド(3ステップ/HTMLで作る理由)
01 / Overview

HTMLを、URLひとつで渡す。

HTML Share は、HTMLファイルをドラッグ&ドロップするだけで共有URLを発行できる、社内向けのWebツールです。アップロードした瞬間にURLが自動でコピーされ、あとは Slack やメールに貼るだけ。受け取った人は、そのURLをブラウザで開くだけで閲覧できます。ダウンロードも解凍も、専用アプリも要りません。

きっかけは、自分自身の日々の作業でした。Claude で資料やレポート、UIデモを HTML で作る機会が増えるほど、それを「どう渡すか」の手間が目立つようになった。その引っかかりを、そのままツールにしたのが HTML Share です。

02 / Problem

「作る」より、「渡す」でつまずいていた。

HTMLで作った資料は、そのままでは共有しづらい。ZIPに固めて添付し、相手はダウンロードして解凍して開く。あるいは Word や PDF に変換すると、レイアウトが崩れたり、動きのあるデモが伝わらなかったりする。「作る」ところより、「渡す」ところに毎回コストがかかっていました。

けれど中身はただのHTML。ブラウザさえあれば開けるはずのものを、なぜ毎回ファイルとして送っているのか。だからこのツールは、共有を「URLを配るだけ」に置き換えることだけを目的にしました。作る側も、受け取る側も、手間をゼロに近づけることが起点です。

03 / Design decisions

手間を、両側から削る。

01One gesture

作る側は、一動作で終わる。

ファイルをドロップした瞬間にアップロードが走り、共有URLは自動でクリップボードへ。「発行」を意識させないことを狙い、ドロップから貼り付けまでを一続きの動作にしています。⌘U / ⌘K のショートカットも用意しました。

02Recipient-first

受け取る側に、何も要求しない。

閲覧に必要なのはブラウザだけ。ダウンロードも解凍も専用アプリも不要です。会議中にスマホで確認したい場面のために、QRコードもその場で表示できるようにしました。

03In the system

社内デザインシステムに、沿わせる。

色・余白・サイズは社内共通のトークンに従い、ボタンや入力は共通コンポーネントを使用。一度きりのツールではなく、チームの見た目・作法の中で自然に使え、あとから引き継げることを前提に作りました。

04 / What it does

かたちにしたもの。

01

即・URL発行&自動コピー

ドロップした瞬間に共有URLを生成し、クリップボードへ自動コピー。そのまま Slack に貼れます。

02

ブラウザで即閲覧

受け取った人はURLを開くだけ。ダウンロード・解凍・専用アプリは不要です。

03

QRコード表示

スマホでの確認や会議中の共有に。共有URLをその場でQRコードにできます。

04

アップロード前プレビュー

送る前に、ローカルで中身を確認。意図したHTMLか、その場でチェックできます。

05

履歴管理

直近10件の共有URLをブラウザに保存。過去に配ったリンクの再利用も簡単です。

06

キーボードショートカット

⌘U でアップロード、⌘K でURLコピー、⌘H で履歴。手を止めずに共有できます。

05 / How it was made

つくり方。

企画

日々の「共有の手間」を、起点にする

Claudeで作ったHTMLをどう渡すか。自分が実際に困っていた場面から要件を定め、「URLを配るだけ」に絞り込みました。

設計

社内デザインシステムに沿ってUIを組む

共通トークンとコンポーネントを使い、アップロード導線・プレビュー・QR・履歴を、チームの作法の中で自然に使える形にまとめました。

実装

Next.js × Vercel Blob。コードはAIに書かせる

App Router+TypeScript+Tailwind で実装。ファイルは Vercel Blob に保存し、URLは推測困難なランダムID(nanoid)で発行する構成にしました。

公開

Vercel にデプロイし、社内へ

バックエンドを別途持たずに Vercel 上で完結。社内で実際に使ってもらいながら、細かな使い勝手を整えていきました。

Build
Next.js TypeScript React Tailwind CSS Vercel Blob nanoid
Design system
社内共通トークン 共通コンポーネント パターン準拠
06 / Reflection

毎回の「ちょっと面倒」を、ツールにする。

HTML Share は、派手な機能を持つツールではありません。けれど「毎回ちょっと面倒」を一つ消すだけで、日々の共有はずいぶん軽くなります。自分のAIワークフロー(Claudeで作る)から生まれた引っかかりを、そのままツールにできたことが、この制作の芯でした。

社内デザインシステムに沿って作ったのは、自分だけの便利で終わらせないためです。チームの見た目・作法の中に収まっていれば、他の人にも使ってもらえ、あとから引き継げる。「小さくても、ちゃんと残るもの」を意識した一つです。

Contact

感想やご連絡は、気軽にどうぞ。

Contact

ほかの制作を見る(Works)